1日目、香港に到着、早速、ラーメンを食す。
2日目、ヨハネスブルグを経由して、ナミビアの首都ウィントフックに到着。

ウィントフック

ナミビアのほぼ中央に位置し、標高1650mの高地にある首都。ナミビアの旅の基点になる。
人口は、約16万人(1994年)。地名は、先住民ナマ族の言葉で、‘煙の場所‘
を意味するともいわれるが、実際には、今の町に司令部を
おいた隊長が、幼少時代を過ごした南アフリカのケープ地方の町‘Winterhoek‘に由来している。
これから向かうセスリエム・キャンプ場までの道のりを地図で確認する。
今いるウィントフックは、標高1650mの所にあり、車で降っていくとの事。
道は、途中から舗装されてない道となり、かなりの悪路らしい。
実際、迎えにくるはずの4WD車の一つが、来る途中、故障してまだ、到
着していない。
2時間遅れで、ようやくセスリエム・キャンプ場に向けて出発する。
結局、4WD車の一つは、故障してダメになり、かわりにワゴン車になる。
これから始まる旅が思いやられる。
空は、曇りで、いつ雨が降っても不思議ではない天気。
今は雨季とのこと。来る前に日本でナミビアの降水量が地球の歩き方に載って
いて5月から10月までは、ほとんど雨が降らないのに、1月はそこそこ雨が降り
同月の東京の降水量より多い事を知り不安に思うも、海外旅行では、ほとんど
晴天に恵まれ晴れ男なので今回も大丈夫だろうと思っていたことを思い出す。
しかし、現実の天気を目の当たりにしてガッカリする。しかも、途中から、雨も降っ
てきた。ますますブルーになる。ただ、右隅にほんの少しだけ青空が見えるので
この車が、そこへ向かって進んでくれたらという僅かな希望は抱いていた。
雨もやみ、途中から、舗装のされていない土の道になる。
土の道は、まっすぐ続き、その先には、青空が広がっている。
晴天になる。
やはり、晴れ男だと思う。
ひたすら走る。
どれだけ進んでも砂漠は、現れない。
広大な景色が続く。途中、スプリング・ボックなどの野生動物に出くわす。
ハタオリ鳥の巣
もう4,5時間走っただろうか。突然、眼下に雄大な景色が広がる。
あの向こうが、今回の旅のメインディシュのナミブ砂漠なのだろうか。
車は、ゆっくり峠を降っていく。
オリックス
峠を降っても同じような広大な景色が続く。
イボイノシシ、ダチョウ、スプリングボックなどの野生動物が、その大地の中で
生活している。
まだナミブ砂漠は、その姿を現さない。
やがて、日が暮れてくる。
ナミビアの夕日NO1
真っ赤に燃える夕日に向かって車は進む。
あいかわらず、メインの砂漠は、まだ見えない。
こんなに出てくるのが遅いので、砂漠(デザート)はメインディシュでなく
デザート(スウィーツ)に思えた。
やがて、日が沈み、暗闇に包まれる。
途中、オリックスを轢きそうになる。慌てて急ブレーキを掛ける。
その後、車のスピードがダウンする。
ドライバーが「フラットタイヤ」と言う。こんな所でパンクかよ。不安になる。
車を停めてパンクの確認をする。「ノープロブレム」。ホッとする。
ようやく、セスリエム・キャンプ場に到着する。
しかし、ここからが大変で、暗闇の中、みんなでキャンプを設営する。
3日目、4WDが一台故障したため、当初は、ソーサスフライからの朝日を見る
予定が、急遽、Dune45に変更になる。
日の出に間に合うよう朝早く起床し暗闇の中、Dune45に向かう。
ドライバーが言うには、両サイドは砂丘との事。しかし暗くて見えない。
ただ、空の星だけは、はっきり見える。天気がいいので、わくわくする。
ところが、途中から、なぜか、星が見えなくなってきた。よく見ると空は雲に覆
われている。しばらくすると、遠くから雷鳴が轟く。この時、出国前にネットで見
た雲の中のDune45の写真を思い出す。
Dune45に到着する。周りは、少し明るくなりかかっている。
目の前に100m程の砂の塊があるのが分かる。しかし、あまり感動がない。
というのも、まさに日本で見た写真と同じ、恐れていた光景が目の前にあった
から。しかも、少し雨が降ってきた。ビデオカメラを思わず服の下に隠した。
気持ちが落ち込んだまま砂丘を登りはじめる。足が砂にとられて思うように進ま
ない。今回ツアーで一緒だった3人の成人男性達からは、どんどん離されてゆく
自分より年上の女性の添乗員さんにも抜かされていく。息がきれる。
中学生の少年にも抜かされていく。さらに、ドイツ人の老人グループにも抜かさ
れていく。自分のあまりの体力のなさに驚かされる。砂丘を登ることに必死で
忘れていたが、小雨は数分で止み、いつのまにか青空が見えていた。
Dune45

高さ150m、セスリエムキャンプ場からソーサスフライへ行く途中にあるアプリコット
色の砂漠。日の出の景色が有名で、世界一美しい砂丘である。
Dune45の日の出
朝日が、アプリコット色の砂丘を照らし、言葉では表現のできない、敢えて
言うと、火星の様な(行ったことがないので)幻想的な風景が目の前に広が
っている。この風景を築き、描くには、ミケランジェロもレオナルドダビンチも
難しいのではないか。大自然という芸術家にはかなわないと思う。
時間とともに、この幻想的な砂丘の色は変化していく。
数秒前に感動した砂丘と違う砂丘の色に再び感動し、感動が重なっていく。
今回の旅で一番感動したのが、このDune45の日の出だ。
この斜面を滑り下りる。
Dune45の正面像
デッドフライへ向かう。
逆立ち甲虫
砂漠の生き物として今回は他にカベカナヘビ(トカゲ)に会う。
デッドフライ

フライとは、干上がった水場を意味する。
数万年前に干上がった沼の跡に立ち枯れた樹木が見られる。
干上がった沼の粘土質の白い台地、それを取り囲むアプリコット色の砂丘群、
そこにそびえるオブジェのような樹木、青い空。
大自然が、数万年かけて創造した芸術的作品に思える。
今回の旅のガイドクラウスは、このデッドフライがお薦めとのこと。

メロンを食す。
セスリエムキャンプ場

ウィントフックから330km、スワコプムントから350kmに位置するキャンプ場。
日の出の1時間前にしかオープンしないゲートの横に位置し、Dune45、デッドフライ、
ソーサスフライの基点となる。Dune45やソーサスフライの日の出を見るならこのキャ
ンプ場に泊まらないと難しい。
キャンプ場の中は、トイレ、シャワーがある。またプール、プールバーもあるが、リゾー
トホテルとは対極にある。アカシアの木の周りにテントを張り夜は、満天の星空の下で
食事をする。
ランチ
セスリエムキャニオンへ

セスリエムキャンプ場から車ですぐの所にある峡谷。
谷底に下りるまでは、あまり期待していなかったが、実際下りてみると、グランドキャニオン
とは言わないまでも意外に驚かされる。また、上に登り、そこから見る夕日は、絶景で心
を奪われる。
セスリエムキャニオンを登りきり夕日のスポットまで200m程歩く。
ナミビアの夕日NO2
日本を出発前、山口由美さんの「世にもマニアな世界旅行」という本を読んで
そこに、ソーサスフライの夕日こそ火焔山(かえんざん)と書いてあったが、
この景色もまさに、炎が燃えるようで火焔山だと思う。
余談だが、今回の旅のテーマ曲は、コブクロの「ここにしか咲かない花」       
後日、日本でコンサートに行った際、この曲の時、バックのシーンが、まさに
ナミビアの夕日、砂丘を思わす照明だったのに感動した。
自分はよく旅に行く時は、数曲持って出かける。車や飛行機の中で聴いて
いる。ちょっと暗いが、それでも帰国後、その曲を聴くと思いでが、その曲の
中に記憶されていて、旅のシーンが蘇り、何回も旅を楽しめる。旅行には、
テーマ曲を持っていくことをお薦めする。
4日目
テント撤収
朝食
スワコプムント方面へ向けて出発
スプリングボック
途中、ガソリンスタンドに立ち寄る。
ナミビアなのにテキサスの様で不思議な所だった。
サボテンの花
ダチョウ
オリックス
プルッツコップのキャンプ場をキープする。
再び野生動物を探しにドライブする。
季節にもよるが、運がいいと、キリンやチーターに遭遇することがあるらしい。
アロエ(コッカブーム)の木
ナミビアの夕日NO3
夜は、ツアーのみんなで、プルッツコップの自然の岩の上に寝そべって
星を眺める。星が、めちゃくちゃはっきり見え、今にも降り落ちてきそう。
その中を一本の白い星の塊が川の様に流れ、すぐに天の川と分かる。
静寂の中、まさに大自然のプラネタリウム。めちゃくちゃ感動した。
自分は、いつのまにか、寝てしまう。しばらくして、キャンプ場に戻ると、
テントの中からものすごい野生の雄叫びが聞こえてくる。正しくは、人間の
激しいいびき。今回の旅は、かなりハードなので、みんなかなり疲れている
んだと思った。また、人間も野生動物だと思った。
特に、ある女性のテントからのイビキがすごくて、野生の雌叫びと思った。
5日目
ブルッツコップ

夕日で血のように赤く染まるという岩山のある自然のキャンプ場。岩山の頂上には、金鯱岩がある。この山頂からの朝日はなかなか美しい。また夜は、天然のプラネタリウムで、岩に寝転んで今にも下にこぼれ落ちそうな満天の星空を堪能できる。
シャワーがないので注意。
金鯱岩(Dr.S命名 2006 1/1)
ブルッツコップからの朝日
しかも、2006年の初日の出。
キャンプ場
ガイドのクラウスさん
ウェルウイッチャ(奇想天外)
海から立ち昇る霧の水分で、長いものだと2000年も生きつづけると言う
生きた化石。
2000年も生きつづけているものは、巨大なものになっていて、柵で
囲われて保護されている。
今回は、それが見れなくて残念。
ウェルウイッチャの虫
はじめサソリかと思った。
この虫は、この植物の所でしか生きていけないらしい。
一見、何枚もの葉があるように見えるが、実際は2枚の葉からなり、生きている
限り伸び続ける。
雄株と雌株がある。
月面大地
4億6千年前、スワコプ川の水が表面の軟らかい土を押し流して、このような
月面を思わせる風景を創りあげた。
灰色のグランドキャニオンといった感じ。
右手には、高さ100mの砂丘が、延々と続く。
今回の旅のドライバーさんは、昔、ムツゴロウさんが、ナミビアに来たとき
にガイドをしたとのこと。彼にムツゴロウさんは、動物に噛まれても決して逃げ
ないで、むしろ体を相手に預けるので大怪我をしないことを話すと、ものすごく
うなずいて、実はムツゴロウさんは、ガイド中にナミビアの農場でライオンに襲
われ噛まれたが、その時も、同じ事をやったらしい。もしあの時、怖がって、体
を引いていたら、怪我で済まなくて死んでいたとのこと。彼は、とてもかわった
人間だと笑いながら言った。
ワルビス・ベイ

スワコプムントの南30kmの町。町の南には製塩所があり、南西方向の海岸には何万羽ものフラミンゴが生息している。また、東へ数km行くと、Dune7という大きな砂丘がある。実際訪れた時は、フラミンゴの群れは、遥か遠くにしか見れず、町も祝日のためか、お店も閉まっていて、あまり特徴のない町だった。
海岸には何万羽ものフラミンゴが生息している。
ガイドブックには、湾一面がピンク色に染まっている様は壮観とあるが、
今回の旅では、フラミンゴは岸からあまりにも離れていていまいちだった。
ナクル湖でフラミンゴを見たことのあるツアーの女性は、規模が違うと言っ
ていた。
ワルビス・ベイ・ヨットクラブ
ランチ
砂漠の中年
砂漠の少年
スワコプムント
ナミビア第2の都市。ドイツの田舎を思わせる小さな町。
シーフードレストラン
6日目
スワコプムントのホテル
プリンチェシン・ルプレヒト・レジデンツ
ホテル内には、きれいな、たくさんの花があり、砂漠からの旅人の心をなごま
せてくれる。
朝食
フラミンゴ
ジャッカル
ケープ・クロス
ヨーロッパ人が初めてナミビアに到着した海岸で、石の十字架(クロス)が
建っている。
約10万匹のケープ・アザラシが生息している保護区。
とにかく臭い。帽子にも、服にも、この臭いがしみ込むので、見学する人は
それ用の服装にしたほうがよい。
今回ちょうど繁殖期のためアザラシの赤ちゃんが、いたるところで見られる。
お昼寝
スピッツコップ
ナミビアのマッターホルンと呼ばれているらしいが、形だけ。
スイスとナミビアは、自然では対極にある。ただし、大自然のすばらしさ
では、双璧。
ツアーの一人が、木に登ろうとすると、ガイドに注意される。木には、サソリ
や蛇が居ることがあり危険との事。
ランチ
野生の鹿
サン族の岩絵、1万5千年以上前からの壁画が残っている。
サン族:かつてブッシュマンとも呼ばれたアフリカ最後の狩猟民族
ナミビアの子供
アフリカンレストラン
ホテル、ルーフ・オブ・アフリカ
7日目、朝食
ウィントフック
カラハリ・サンズ・ホテル
ヘレロ族の人形
ガイドさんとのお別れ
旅のしめとして再び香港の空港でラーメンを食べる。

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